乗れると思えばホントに乗れる!バイクに乗るまでの奮闘記です(※2004年時)。

※2006年、大型免許の奮闘記は一番下の記事です。

はじめに


 私は、結構いいトシになってから二輪の免許を取りました、社会人になって3年くらい経ってからです。仕事をして、お家に帰ってきて、ぼちぼち収入もあるけれど、なんだかつまらないなぁ・・・。小さい頃、バイクに乗りたい!なんて思っていた事すら忘れていました。

 そんな私がバイクの免許を取ろう!と思い立ったのは、ある時ドゥカティ900のケツに乗っけてもらって箱根まで行ったのが、きっかけでしょうか。私はその時「初タンデム」で、バイクの後ろにしがみつき、ひらりひらりと町中を抜け、あっという間に海に出て、海沿いを走り、峠を超えて、時速140キロを体感し(!!箱根ターンパイクにて)今まで知らなかった世界を知った感じでした。うーん、これだ!今だ!間違いない!と思い、その翌月には教習所に駆け込んでいたのでした。私はその時(実は今も)車の免許も持っていなかったので、教習所でも教官に結構珍しがられましたが。

 そして今、バイク2年目、愛車は「カワサキ/エストレア」です。月並みですが、バイクはいい! 今でももちろん大好きだ、ますます好きだこのヤロー!

 そんな私が、バイクを買うにも、乗るにも、旅に出るにも、そしてもっとバイクが好きになってゆくにも、いろんな方々のサイトにお世話になったなーと思い、私もこんなサイト作ってみました。北海道へお出掛けの際には皆さん、かるーく参考にしてみて下さい。よろしくお願いします。(※2004年時の記事です)

地獄の猛特訓?教習所にて


 私は、クドイようですが、結構いいトシになってから二輪の免許を取りました。しかも、車の免許も持っていません。ので、教習所の教官には結構珍しがられました。

 私が通った教習所は、大崎のとある教習所(ここまで書いたら分かる人には分かる)で、あまり安くはないですが、仕事帰りに行けて、時間や予約の都合が良いところ、ということでここに。それに、よく聞く「嫌な教官」みたいな人はあまりいなくて、とても親切でしたよ(今だから思う?)。地獄の教習所(いや、そんな事はない)では、私は、もともと運動神経があまり良い方ではなかったのですが、ここまでヒドイのー?と痛感。ぶっちゃけてしまうと、1段階終わるのに、倍掛かりました、倍!教官にも軽く慰められた程・・・。あまりに時間が掛かるので、私カモられてるのか?と思った程(追加料金がぁーー)。というか、私車の免許も持っていないので、ギアだのクラッチだの言われても良く仕組みが分からなかった上に、でかいし重いし(車高が)高いし、なぜコイツは鉄の固まりのくせに私の言う事聞かないんだぁーーーがぁーーと思う始末。でももう、ここまで来ると意地で、何がなんでも取るぞと。体中筋肉痛で、脚はアザだらけで、腰は痛いし(嫁入り前なのに)風邪はひくし。それに私、教習所内ではきっと有名な程の「立ちゴケクイーン」で、一度教習車をドミノ倒しにした事も(この時私は、免許取っても絶対CBには乗らねー!と心に決めた)。

 そんな私も、なんとか検定受かりましたよ、免許取れましたよ!で、今ちゃんと走ってます(あぶねーなー)。

相棒はこいつに決めた!


 どうにもこうにもなかなか思うように進まない教習所のカリキュラム。凹みにに凹んでいた時に、「そうだ乗るバイクでも決めたらきっと楽しい」と思いバイクを探し始めることに。しかし、私はもともと憧れのバイクがあった訳でもなく、漠然と、バイクはぁー?と言われ困りました。

 うーん、走り屋っぽい(フルカウルのレプリカ)のは嫌だしー、ハーレーっぽい(アメリカン全般)のも違うしー、といった感じでした。結局、軍隊っぽい(今になって思うとトライアンフのことです)のが良い!と言う事で国産各社からの候補は「ヤマハ/SR」「スズキ/ボルティ」「ホンダ/クラブマン(新車はなかった)」「カワサキ/エストレア」になりました。最終的には「エストレア」か「SR」に絞られ、では実際に見比べてみましょう。最近近所にカワサキショップが出来たてホヤホヤ、まずはそこから行ってみる事に。


私 「こんにちは、エストレアありますか?」

店員「ありますよ。」

私 「エストレアは400ですか?」

店員「いえ250です。」

私 「おぉー、タンクがでかくて400のような貫禄、素敵!」

店員「またがってみますか?」

私 「いいんですか?(よいしょ)まぁ!車高が低くて足付きばっちり、しかも軽くていいですねー、鬼教習車とは大違い。」


ってな訳ですっかりお気に入りに。契約しちゃいますか?などとお店の人に言われるも、なんせ私はまだ1段階も終わっていないヘタレの身、その日はすごすご退散しました。しかし、もうすっかりエストレアに一目惚れの私はヤマハショップには行かず、心はエストレアに決定。初心者に優しい「セル始動」がポイント(教習所内では、よくエンストしていたので)。お店も近いしねー。(歩いてすぐなのです)

雨の公道デビュー


 結論から言ってしまうと、公道デビューが冬で雨の環八ってどうよ?

 クドイようですが、私、車の免許持っていないので、バイク屋さんから納車として走ってくるのが、(環八を、ほんの数百メートルの距離ですが)公道デビューだった訳です。しかもその日はあいにくの雨(後に私がいかに雨女であるか気付く)、そして季節は冬(2月!)。ううう、寒いよー、でも試練だわ。これはきっと試練なんだわ!と自分に言い聞かせ(?)、雨は止みそうにもないので、いざメット抱えてショップへ。

 お店に行くと、「免許取れておめでとう」と共に「雨だけど大丈夫?教習所で雨の日乗った?」などと、えらく心配する声があちこちから。最悪押して帰れる距離、大丈夫などと思いつつ、(しかし、当時の私は、押して帰る方が遥かに危ない。そう、立ちゴケの悪夢が)頭の中はテンパッちゃって大変です。一応お店のお兄さんがエストレアの説明をしてくれているのですが、もうそれどころじゃない感じです。

 乗り出す時もお兄さん、雨に濡れながら車見ててくれて、「環八だからね、トラック多いからね、気を付けてね」と心配してくれ、いざ出発。(でも、本当に数百メートルの距離なんです)今でもあの感じ忘れません。だって、余りに馬力がなくて、軽くって、(今まで教習車しか乗った事がないため)これなら私でも大丈夫!って強く思いました。控えめで良い娘だエストレア。


 しかし実は私、雨の日一度乗っているんです、教習所以外で(内緒)。それは、余りに段階クリアーできない私に、練習といって大きな駐車場でKDX(カワサキ/2ストのオフ車、名車)乗せてもらいました。練習してる時に雨が降ってきて、それでもぐるぐる練習してたのですが、KDX等オフ車って、車高が高く足付きが悪いので、やっぱり私倒してしまいまして、ナックルガード付いているにも関わらず、クラッチレバー折ってしまいました。ううう、ごめんなさい。持ち主は、こんなに軽いバイクなのに、なぜあそこでコケるのか分からない、と嘆いていましたが、そんなの私にも分からない。ううう。

 そんな訳で私のエストレアにはエンジンガードを付けました、万一に備えて(こんなちっさいバイクなのにダサイとの声も)。その後乗っていて、何でもなーいところで2度程コケましたが、事故もありましたが、お陰さまで大事には至っていません。(無傷です!)侮るなかれ、エンジンガード!

手始めに、第三京浜


 免許取りたての頃は、ほんと、危なっかしい運転をしていました、はい、自覚しています、今だから言えます、恥ずかしいです。まわりには多々御迷惑をお掛けしました、ごめんなさい。免許取りたての数カ月間、事故を起こさなかったのは、皆様の運転が上手いお陰です、ありがとう。

 と、小さな反省はこれぐらいにして、そんな私も遂に高速デビューをする時が来ました。それはなんと! じゃーん、夏に北海道を走る事に決めたからです!(免許取って半年でこの暴挙!)

 私の頭の中では、北海道を走る→フェリーに乗る→大洗から乗る→高速(常磐道)に乗る・・・と言う事で、リハーサルを(?)してみる事にしたのです。(って、練習をする私もつくづく真面目だなーと思います。)重ね重ねくどい様ですが、私は車の免許を持っていないので、高速に乗るのも「初」な訳です。つまりは、初単独走行で、生身のカラダむき出しで、時速100キロオーバーで走る訳ですねー。ゾクゾクします。

 まず、どこを走るか、候補は2つ、第三京浜と東名です。手始めに、安くて近い第三京浜を走って見ました。

 初めて高速道路に乗った時、100キロ出していいんだ、と思うとイヤッホーって感じでした。なんかもう、今まで聞いた事のない回転数が聞こえて、嬉しかったですね、ああ、エンジンがフルで廻ってるーって。でも、そんな感激もつかの間、第三京浜いつも結構混んでます、まわりの車は格段に速いです。軽トラに煽られたりして(!)ちょっと恐かったですね。(実は私、その頃にはとっくに「慣らし運転」終わっていたのですが、まだエストレアの限界を知らなかったというか、つまり、所詮シングル250バイク、高速道路で車1台抜くのにいっぱいいっぱいということが良く分からなかったのです。)


 今でも高速道路に乗ると思うのですが、振動や風圧ではなく、スロットルをクンと回して、クンとスムーズに加速するバイクではないので、高速乗っていて時々寂しいです。そりゃそうです、フラットだと120キロしか出ないし、今まででもマックス135キロだもの(しかも下りでかなりの距離をかけて)。それでも、こんなにエンジン回して良いのかなあ、息苦しそうだし、フルスロットルのままこんなに走って良いのかなあ、エンジンに負担が、などと心配してしまうのです。(その為、高速のサービスエリアに停めるとどんなバイクよりもひときわ小さいのに、一段と勇ましく見えます。完全に親バカです)


 とりあえず第三京浜に乗って、合流も車線変更も問題なく出来るし、あとは本番を待つだけです。今ではすっかり第三京浜は私の良く利用する道路の一つになりました。

ついに!大型免許まで!!


 免許を取得して3年が経ちました・・・色々あったなぁ(笑)。そんな私も、ついに「大型自動二輪」を取得する時が来ました!


 免許を取ってすぐに乗り換えよう、とか思ってはいないのですが、今後バイクを選ぶ上で無限の選択肢が持てると言うのは良いことじゃないかな?と思った為、チャレンジしてみました。

 このページを読んで下さっている方はお分かりと思いますが、私、「普通自動二輪」取得の際は、それはそれはもう大変でした(笑)。ので、今回もきっと大変なことになる!と思ったのですが・・・初日、以外とすんなり乗れてしまいまして(汗)・・・しかも、倒しもせず(!)・・・おまけに、前回「立ちゴケクイーン」たったお陰で(笑)、750ccでも引き起こしが楽々(!!)。・・・慣れと言うものは恐ろしい(笑)、あんな「私」から3年で、こんな「私」になりました(爆)。(やはり、日頃から頻繁にバイクで出歩いていた事が良かったのでしょう!)

 ので、残念なことに面白おかしく書くつもりが、あまりネタも出来ないまま順調に教習が進み(1段階5時間・2段階7時間のストレートでした!免許を持っていると早いですね!)、ほとんど倒すこともなく(快挙!)、徐々に重さにも慣れてゆきました。

 ところが!(やっぱりキタ!)、順調に教習は進んでいたものの、検定を一度失敗してしまい(スラロームでパイロンに激突!)、二度目のチャレンジでなんとか合格することが出来ました!!

 今回は前回と違って、あっという間に教習が終わってしまったのですが、「合格」と聞いた瞬間、なんだかとても嬉しくて、涙が出そうになりました(泣)。良かったー。


 私はまだまだエストに乗っていると思います。しかし!この大型免許取得にあたって、とても良い経験が出来たと思います。これからも安全運転を心掛けて、楽しくバイクに乗り続けたいと思っています。


 ※しかしその後、あっけなくバイクを買い替え(爆)。2006年現在はW650に乗っています。・・・ああ所詮、女ゴコロなんてそんなもん(笑)。

★ ホントにバイク乗れるのかよ ★