★ 北海道のまめ知識 ★


知らなかったからといって、怪我をすることはないでしょうが、やはり知っておいた方が良いでしょう。

北海道をナメると怪我をします。怪我をしないまでも、イタイ目に逢います。

そこで、基本的な4つを実例をあげて(!)詳しく(?)解説します。

1.気候 〜寒いです〜


 冬・春・秋はもちろん、夏もです。(ちなみに北海道の春はゴールデンウィーク明けあたりから。春の北海道ツーリングをお考えの方、それ以前に行くとまだ雪が残っている可能性が、峠も閉鎖されている可能性が。また、北海道では9月から秋です、ぐーんと寒くなります。10月にはコートが必要な程。)


 もちろん場所や年にもよりますが、札幌では真夏の7月8月でも、30℃を超える事は滅多にありません。 しかも、東京と違って湿度がないのでカラっとサラッとしています。そのため、日が沈んでからの気温の下降は速いです。大通公園のビアガーデンも夜は寒いし、お腹を出して寝ていると寝冷えします。そのため、大袈裟ではなく、温かい格好で走りましょう。海沿いや峠など寒いです、特に夕暮れさっむいです。

 私が行って寂しく思ったのは、いくらライダーが寒くても、北海動的には夏なので、コンビニ及び自販機に「ホット」は置いていません。皆さん平気でソフトクリーム食べてました。遠い私の記憶では(in 高校)20℃超えたら世間的には夏と認識、半袖着てましたから、確かそんな土地でした(苦笑)。


 ちなみに、「寒いし、バイクジャケット買っちゃおっかなー(去年の私)」とか、「げ、バッグ壊れたよ」とか、「グローブ落としちゃったー」等という場合、札幌だったら厚別あたりの国道12号線沿がちょっとした札幌のバイク街になってます。ただし、これは体験談なのですが、あまりに寒かったので、思いきってバイクジャケットを買ってしまおうと、実家の近所のバイク屋さんらしきところをへ行き、お店のお兄ちゃんに聞いてみた。

私  「ジャケットとかバイク用品置いてますか?」

店員 「ウチはそういうの置いてないよ」

私  「(良く見るとレッドバロンだった)あー、どこ行けばありますかね?」

店員 「うーん、そうねー、厚別かなー。でも、高いし、革とかカッコ良いのはないよー」

私  「ちなみに、北海道の人ってそういうのどこで買うんですかー?」

店員 「そーだねー、厚別か、通販か、あと上野だね。」

っておい! せっかく来たのに戻れってか!


 でも、確かに北海道のナンバーでバイクに乗ってる方々は、ちゃんとした有名メーカーの高そうな立派なモノ着て走ってます。なるほどねー。

2.路 〜おおかた快適です〜


 ただ、時々気を付けた方が良い事もあります。ご存知の方も多いと思いますが、北海道は(雪が積もっても大丈夫なように)路幅が広いので皆よく飛ばします。そして、郊外を走っていると、信号が少ないので皆よく飛ばします。また、郊外だと、交通量も少ないので皆よく飛ばします。飛ばす分には構わないのですが(?)時々思わぬ所でお巡りさんがお店を出してます。(もちろん、北海道に限った事ではありませんが)時々鼻血が出そうな程のスピード違反で捕まっている人がいます。それは凄く痛いので、気を付けましょう。


 これは個人的に思うのですが、北海道の車の人は、あまりバイクに慣れていないと思います。(無理もないです、地元のバイク乗りさん達は、1年の半分くらいしかバイクに乗れないはず)特に「すり抜け」要注意です。

 例えば去年、信号待ちだったのですり抜けして、先頭の車の横に出たら、その車とチキンレース状態になりました。(何かお気に触りましたでしょうか???)路が広いからすり抜け楽チン、と思っていたら、左も右も通れないような見事なバラバラ停車だったり。そのうえ、(バイクが横を走る事など考えていないような)後方確認ゼロ、ウィンカー無しの車線変更があったりします。基本、車社会の北海道、どうやら、あまりバイクを気にしている様子はありません。確かに地元ナンバーのライダーさん、無理にすり抜けしませんし。まあ、あまり路は混まないし、せっかく広い大地に来たので心も広く!と言ったところでしょうか。のんびり走るべ北海道!


 最後に、北海道の路面(アスファルト)ですが、冬に雪が降って凍っても割れないように(かな?)軟らかめに出来ています。従って磨耗が速いのか、郊外の国道や道道(いわゆる県道のこと)は結構コンディションが悪い事(わだち、ひび割れ、そしてそれらの補修に被せたアスファルトの立体パッチワークの凸凹)が多く、また、この夏に道路工事が多い!(わざと?)

 そして峠道では、路面にスリップ防止やスピード抑制のための加工がされているところが多く、「おいおい二輪の事も考えてくれよー」と言うくらいエゲツナイ凹凸になっています。支笏湖横のオコタンペ湖先の路では、この急カーブにこんなもん作るなー!という程の盛り上り様(丸太が半分になって横たわっているかと思った。原チャだと腹を擦るかも)これで事故らない方がおかしい。


 また夏場、道端にバイクを停めておくと、スタンドがめり込みます。(坂道等、めり込み過ぎて、たまに倒れているバイクがある)ので、長時間停めておく場合は何か噛ませてあげると良いでしょう。(潰した空き缶等がポピュラー)


 毎年恒例「スタンプラリー」は道の駅の北海道版公式HP「北の道の駅」にてチェック!5年越しで全駅制覇を目論んでいるツワモノもいました(笑)。また、みんながバイクに付けている旗は「セーフティーサマーキャンペーン」をやっている、北のサービスステーション「ホクレンSS」でもらえます。


 あと、これは北海道ルール(知ってる方も多いでしょう)ライダー同士行き違う時、皆、片手を挙げて挨拶します。(ピースサイン)私はなんだかこれで「あぁ、北海道に来たんだなー」と非日常に浸れます。(でも、ぶっちゃけた話、地元の人はどうなんでしょう?結構ウザイのかな?)手を振られたら、快く振り返してあげましょう。ただし振り過ぎに注意、ワインディングが続く厳しい路では、慣れない方は事故の元です。また、厳しく峠越えをしているチャリダー(チャリンコライダー)に挨拶を強く要求するのもやめましょう。気持ちを察してあげて下さい。そして、ライダー皆が挨拶をしてくれる訳ではもちろんありません。バイクを良く見て下さい、郵便屋さんです。


 あと補足。心得てるとは思いますが、北海道の特に自然豊かな所では夜間の走行は避けた方が無難です。なぜなら、道が暗いからというのはもちろんですが、野生動物の飛び出しが多いのです。昼間でもピョコピョコ出てくるのに、夜は特に危ないですよ。事故を起こさない為にも夜間走行は控えましょう。ちなにみ、鹿などにぶつかれば、バイク大破は間違い無し。そのうえ保険は自損扱いです。

4.方言 〜ときどき分からないです〜


 ただここでひとつ気を付けて頂きたいのは、タレントの田中義剛が喋っているのは北海道弁ではありません!(ここは北海道人として強く言いたい所!)彼はちゃきちゃきの北海道人ではなく、確か、青森かどこかの人で、彼が喋っているのは東北弁です。(ここは北海道人なら誰もが認識している事)なので、正しい北海道弁をいくつかご紹介します。(メジャーどころは略)


・バイクで旅をしていると、お年寄りに「バイクで遠いとこから来て、随分コワイんでないの?」などと声を掛けられるかも知れません。この場合の「こわい」は「恐い」ではなく「疲れる」の意味です。従って直訳は「ずいぶん疲れたんじゃない?」です。決してあなたの事を怖がっている訳ではありません。安心して下さい。


・バイクで旅をしていると、お年寄りに「バイクで遠いとこから来て、随分ハンカクサイことするんでないのー?」などと声を掛けられるかも知れません。この「はんかくさい」は「ばかみたいな」という意味です。従って直訳は「随分バカみたいな事するわねー?」です。決してあなたが「なんか臭い」訳ではありません。安心して下さい。


・北海道では「鶏の唐揚げ」のことを「ザンギ」と言います。「鶏の唐揚げ」が食べたい時、胸を張って「ザンギ下さい」と言いましょう。


・北海道では「冷し中華」のことを「冷やしラーメン」と言います。「冷し中華」が食べたい時、胸を張って「冷やしラーメン下さい」と言いましょう。



 ちなみに、北海道の地名はアイヌ語に漢字をあてたものがほとんどなので、地図を見ていてチンプンカンプンなのではないでしょうか?例えば、景色がきれいで海の幸が旨い「増毛」は「ぞうもう」ではありません「ましけ」です。「後志」は「しりべし」と読みます、「和寒」は「わっさむ」です。「足寄」は「あしょろ」、「新冠」は「にいかっぷ」、あと「ポロトコタン」やら「音威子府(おといねっぷ)」やら「カムイワッカ」やら、「標茶(しべちゃ)」やら「弟子屈(てしかが)」やらと舌を噛みそうです。ある意味、想像を超えた読み方となっているので、人に訪ねる際は気を付けましょう。(しかし、読みを入力して一発で変換してくれる私のMacも凄い!)

3.食べ物 〜うまいです〜


 お勧めは、乳製品と、魚介類と、野菜(アスパラ、じゃがいも、とうきび)と夕張メロンですね(笑)。

これらはやっぱり鮮度が違うので、旨いし安いです。それに「御当地もの」はいろんな味わい方があって楽しめます。こんな食べ方があるのかー、とおすすめ。特に乳製品は牧場などで食べる出来たてがおいしい。今は全国的に当たり前になってしまった「御当地アイス」も本家(?)だけにバリエーション豊富です(笑)。「夕張メロン(赤肉メロン、関東あたりでは高級品の)」ですが、これは道端でボコボコ売ってます。しかも、安いし、旨いし、甘いし、さいこー!なんで東京じゃ高いんだろう、と思う程です。(なぜ?日持ちしないから?)特に、すぐ食べる場合(人にあげずに自分で食す)、熟れたヤツを安くしてくれたりもします。


 あと、個人的には地ビールってのも帰ると必ず飲みますねー。どこで飲めるかというと、大きな有名ホテルだったり、大きな(チェーンではない)居酒屋だったり、最近では大通公園のビアガーデンだったりします。ただし、なぜかなぜだか札幌は、お店の生き残りが厳しいのか、帰る度に、お店がなくなっていたり、変わっていたり、地ビールをやっていたりいなかったり・・・なので、地元で要確認。きっと皆さん親切なんで教えてくれます。(でも、飲酒運転はいけません!)


 最後に、お好きな方はお好き、ラーメンですが、ラーメンと言えばラーメン横町とお思いの方多いのでは?しかし実際、地元の人でラーメン横町に行く人は少なく、ラーメン横町がどこにあるのかさえも知らない人が多い(現に私も)。蟹がのっかっていたりーの、いかにもなラーメンが食べたいのであればラーメン横町も良いと思いますが、そうでないのなら、やっぱり地元民に聞く!(くどい様ですが)良い人たちなので、きっと教えてくれます。そしてそんなお店はきっと住宅地の分かりにくーい所でウマイはずです。


 そして、「マップる」等熟読の方ご存知だと思いますが、北海道(特に帯広方面)「豚丼」と「六花亭」の2大タッグは外せない事と思います。はっきり言いましょう、豚丼、うっまいです!もう、超まいうー。なんてったって、吉牛などでやっている牛丼もどきの豚丼とは訳が違います。厚切りの豚ロースを炭火で焼いて、秘伝のたれを付けて丼に盛るんですから、こらーもうたまんないっス!!うまいっす。うまいっす!これは、お腹をぺこぺこにして是非がっついてください!


 あとはですね、最近下北沢に進出した「スープカレー」って言うのも、もはや北海道の郷土料理らしいですよ。実は私、まだ食べてない)


 ものすごく補足なのですが、北海道では月ー金の夕方、STV(日テレ系)で「どさんこワイド」という番組があります。これは、北海道中この時間に「どさんこワイド」見てない所ないんじゃないかって言うくらいの高視聴率を誇るオバケ番組で、(地元で知らない人はきっとモグリ)もし、旅行中テレビが見られる環境にあるなら、きっと参考になります。情報が全道を網羅しているのと、美味しいお店情報が地元密着な感じで面白いと思います。


 そして・・・君は「大泉洋」を知っているか?知っている人は知っている、お好きな人はかなりハマる、言わずと知れた「水曜どうでしょう」から出た北海道の星(爆)。今では、北海道のみならず、日本全国いろんなところで再放送が見れたりする(番組自体はは既に終了。主に「旅企画」の番組です。現在はDVDなども発売されている)。北海道を旅する前に、「どうでしょう」を見て、「ゆる旅」具合を満喫してから行くも良し!です。